千葉みなと・蘇我地域の魅力や情報を発信するぽかぽかぽーと
千葉市中央区千葉港・蘇我周辺地域
2012 - 現在
かつて「白砂青松」とうたわれた美しい海岸線を持ち、たいへんな賑わいを見せていた千葉の海。埋め立てで海が遠のいてしまった今、海の記憶を未来に伝え、新たな海辺の魅力を引き出すために、企業や行政の協力のもと、蘇我・千葉みなと地区を中心に地域資源の掘り起こしや情報発信をおこなっています。
目で見て、調べて、整理する
『ぽかぽかぽーと』プロジェクトでは、海に面した千葉みなとや蘇我寒川地区を含むハーバーエリアとその後背地を一体とし、エリアマネジメントを図ることで、当該地区の活性化を目指します。そのための第一歩として、地域資源を発見・確認するツアーを行いました。そしてヒアリング調査や文献調査、まち歩きで収集した情報を広く知って頂くために資料集を制作しました。うみまち資料集vol.1では主に現代の地域資源を整理し、vol.2では地域の成り立ち、歴史的、現在の魅力的な資源を整理しました。
先進的な事例に学び、活かす
海際の活用方法を学ぶため、実際に海まちとして有名な神戸や横浜に赴き、視察・ヒアリングを行いました。また、情報発信の仕方を学びにウェブサイト『国分寺物語』の制作者や携わっている方にもお話をお伺いするのに国分寺にも訪れました。先進事例から学ぶことも多く、当プロジェクトにも活かしております。
多くの人に千葉の魅力を発信
自分たちが調べてきた千葉の海辺の資源、歴史、伝統等をより多くの方に知ってもらうために地域情報ウェブサイトを公開しています。集めた資料をわかりやすく編集し、地域のイベント情報を載せるまちの掲示板や自分たちが歩いて感じたまちの様子を綴ったブログ等のコンテンツを少しずつ増やし、常にまちの魅力の情報発信を行っています。
自ら歩き、自らの視点で掘り起こす
千葉みなと~蘇我地区を徹底的に歩きこみ、私たちDropsメンバーの視点からまちのおもしろい場所やものを探しました。2014年には、それらを全5巻のお散歩マップにまとめ、地域のこどもたちやお年寄りに配布しました。飲食店のみが載るマップではなく、まちを注意して歩いてみないと発見できないようなユーモアのあるマップに仕上がっており、好評を頂いています。
当時の記憶を未来に伝える
千葉みなと~蘇我地区に昔から住み続け、当時の海まちを知る方々にかつてのお話を伺います。インタビューした内容はウェブサイトに掲載したり、お散歩マップの裏面にコラムを組んだりして、忘れていまいそうな当時の記憶を残していきます。
デザインから地域とつながる
千葉大学の授業「カフェをつくる」で、小湊鉄道さんと地域交流企画「小湊鉄道お掃除隊」(小湊鉄道の駅の掃除をしながら地域の方々と交流するという企画)を行いました。そのつながりから、小湊バスが千葉駅から千葉みなとを巡回する路線をつくる際に、バスのラッピングデザインとバス停20か所のデザインをDropsが行いました。
うみまちの文化と伝統を感じるきっかけを
千葉がかつてのうみまちだったという認識が広くは浸透していないことに気づいたDropsメンバー。そこで、千葉=うみまちという文化・記憶の象徴ともいえる、かつての千葉の漁師たちにより行われた石を用いたちから比べ「力石」を千葉に再興させようと立ち上がりました。資料調査、現地調査、ヒアリングを重ね、うみまちの伝統と文化を肌で感じてもらうため、2015年から「力石」を体験できるイベント「さし石さんが大会」を開催しています。
地域の人々からも発信を
地域の人々に千葉の魅力を伝えたい、そんな思いから私たちDropsは、私たち自身が見つけた魅力をウェブサイトや様々な企画を通してみなさんに発信してきました。
地域のみなさんに、千葉の魅力を発見することに受け身的になるのではなく、もっと自発的になってほしい!そして見つけたことを共有しあい、うみまちへの愛着を深めてほしい!そんな思いから、2017年よりぽかぽかフォトコンテストをスタートしました。写真、そしてSNSというツールを通して、千葉の魅力を発見するだけでなく、みなさんがDrops、うみまち、他の参加者など新しい繋がりを広げるきっかけにもなっています。
当時の記憶を未来に伝える
2019年から「ぽかぽかインタビュー」として、うみまちを盛り上げる「仕掛人」のみなさんにインタビューを始めました。様々な人の、様々な視点から見た、うみまちの今と未来に触れることで、多くの人々がうみまちに思いを馳せてくださればなと思っています。